2022年に営農義務が解除されました!

誰でも農業は簡単にできるの?農地や農業機械に新規就農研修のことも

農地コラム

農業は簡単にできる仕事ではありません。農業は、季節や気候、天候の影響を受けることが多く、労働時間も長くなります。

農業は、専門的な知識や技術が必要で身につけることが必要です。

就農するには、農地の取得、土地の耕作、種まき、育苗、病害虫防除、収穫、加工などを行います。

JA農協などを含む販売チャンネルやその他の販売先の確保やマーケティングなど、ビジネスの知識やスキル、経営のセンスなども必要になります。

農業を始めるには、その土地の気候や地形、市場の需要や競合状況などを調べます。

農業には、資金や法的な許認可の問題もあります。

農業を始める場合の手続きを簡単に箇条書きにします。

・農地の取得

農地を取得する必要があります。購入、賃借、借地などがありますが、取得には、都道府県の農業委員会や市町村などの地方自治体に申請します。

・農業者登録

農業者登録は、都道府県の農業委員会に申請します。農地の面積や作物の種類などが問われることがあります。

・農業保険の加入

農業保険は、自然災害や病害虫被害などに備えた保険があります。農業保険の加入方法については、都道府県の農業委員会やJA農協、農業協同組合などと相談します。

・農業用地の認定

農業用地の認定には、都道府県の農業委員会に申請します。農業用地の認定をすることによって、農地を宅地などの用途に転用することができなくなります。

・税金の手続き

消費税、固定資産税などの税金の手続きが必要です。

素人が農業を始めるのはどうすればいいですか?

1.農業に必要な知識を身につける

農業には、土地や作物の特性や管理方法、病害虫対策、農作業のタイミングや方法、収穫の仕方などの知識が必要です。書籍やインターネットなどで学びのもいいですが、地域の新規就農研修などに参加するのもおすすめです。

2.先輩農家や専門家に相談する

農家や農業関係の専門家に相談して、経験を共有することで、失敗を減らすことができます。農業協同組合や農業支援団体などがあるので、相談してみます。市町村には、就農支援センターなどもあります。

就農支援センターでは、農業次世代人材投資資金の交付をしています。就農予定の人が就農前に県農業短期大学校や先進農家、農業法人などで研修を行う際の資金の交付を行っています。

3.作物の選定や市場調査を行う

どのような作物を栽培するかを決めます。その地域の気候や土壌、需要や市場動向などを考慮して、適切な作物を選定します。

市場調査を行って、需要が高い作物や販路が拡大しやすい作物を選ぶようにします。

4.労働力の確保を考える

農業は、季節や天候に左右されるため、一時的な労働力の確保が重要になります。

5.資金

農地の取得や農業機械や器具の購入など、多くの資金が必要になります。資金面の準備を行って、計画的に事業をすすめます。

農業を始めるには、まず何をすればよいか?

1.農業に必要な資格や知識を身につける

農業には知識や技術が必要です。農業に関する資格や新規就農研修、セミナーなどを受講して、農業に必要な知識や技術を身につけます。

2.農業ビジネスの計画を立てる

事業計画をつくります。農業ビジネスの種類や規模、資金調達、生産計画、販売戦略など、いろいろな要素などを考慮して、計画を立案します。

3.農地の確保

農地を確保します。自分で農地を持っていない場合は、賃借契約や買収などで農地を確保します。

4.農業機械や設備の準備

農業には、機械や設備が必要です。ない場合はレンタルや購入などで機械や設備の入手を準備します。

5.農業保険、農業共済

農業にはリスクがつきものです。自然災害や病気などによる被害を受けた場合に備えて、農業保険や農業共済に加入しておきます。

地元のJAや農業協同組合、または農業支援団体などに相談してみます。

農業関係の短期間の学校とかセミナーはあるのでしょうか?

農業に関する短期間の学校やセミナーはあります。

1.農業研修センター

農林水産省が運営する農業研修センターでは、農業初心者や転作農家向けの研修を行っています。

研修の内容は、農業の基礎知識から実地研修まで幅広く、短期間で実践的な知識を身につけることができます。

2.JA全農

JA全農では、農業初心者向けの研修やセミナーを開催しています。

特に、農業を始める前に必要な事務の手続きやビジネスプランなどの策定方法、生産計画の作成など、農業のビジネスの基礎的な知識を学ぶことができます。

3.農業高校・専門学校

農業高校や専門学校では、短期間で実践的な農業知識を学ぶことができます。一定期間、学ぶことで、農業に必要な技術や知識を効率的に習得できますので、農業を始める前に通学して学ぶことを検討するのもよいでしょう。

これらの就農研修やセミナーは、地域によって内容や開催時期、参加条件などが異なります。住所地域のJAや農業協同組合、または農業支援団体などに問い合わせます。

4.実際に農家で見習いとして、しばらく働いて農業を学ぶ

実際に農家で見習いとして働くことができます。農業インターンシップや農業見習いとして、農業の初心者が就農を学ぶ方法です。

農業インターンシップや見習いは、実際に農業を営む農家や農業法人で働くことができます。

農業の知識や技術を身につけることができるだけでなく、現場での実践的な経験を積むことができます。

農業インターンシップや見習いは、農業ビジネスを始める前に、自分が本当に農業に向いているかどうかを確認するための良い機会でもあるので、おすすめです。

農業インターンシップや見習いの求人情報は、JA農協や農業協同組合、または農業支援団体などで探すことができます。

インターネットには農業のインターンシップや見習いの情報を掲載しているサイトもありますので、そちらも参考にすればよいでしょう。

農業を学ぶ

就農するには、特に学歴や資格は必要ありません。農地があって、農作物を育てる技術と知識さえあれば、始められます。

実家が農業をしている場合には、家の手伝いをすれば、実践で農業を覚えていくことができます。

よりよい土作りや農業で安定した収穫を得るには、地質、肥料などの化学的知識などが必要になります。

より多くの収入ができて、農業を続けるためには、農産物の出荷後の販売方法も考えておかなければなりません。

農業を学ぶには、農業高校、大学の農学部、農業関連専門学校、農業大学校などで農業を学ぶことができます。

新規就農相談センターでは、研修などで学ぶ機会がいろいろあります。

1.農学部のある大学

国立大学、私立大学には農学部がある大学が多くあります。

農学部は、農学、農芸化学、農業経済学、農業工学、農業経営、生命農学などいろいろあって、農学部以外でも畜産学部や園芸学部などもあります。

2.農業大学校、専門学校

就農を考えている人以外にも、すでに農業に従事している場合でも、さらに農業経営を深く学ぶことを考えている人を対象としているのが、農業大学校です。

研修教育がいろいろあって、農家の実習や、先進的な農業経営をしている農家での研修など実践的に学ぶことができます。

高校を卒業して入学する場合の履修時間は、2年間の2400時間が一般的です。全国の42道府県に設置されています。

さらに、民間団体の専門学校や研修教育機関もあります。入学は、農業大学校の場合であれば、国語や理科などの試験があります。

民間の専門学校では、学科試験はないのが一般的となっていて、出願書類として提出する志望理由書での選考や面接、作文などがあるだけです。

農履修時間2年で卒業すると、専門士という称号が授与されます。農業大学校は農林水産省による新たな農業を始める人をサポートする制度である青年就農給付金を受ける時の研修機関に指定されていますので、その資金を使って、卒業後に独立開業することもできます。

もっと学びたいという場合には、大学の農学部の3年次の編入もできます。

3.農地取得

農地は、入手しにくいことがあります。流通量が少ない場合や、入手するには農業委員会の許可が必要となって、地目の変更にも条件があります。

その地域の地主が譲ってくれるかどうかが問題になることも多くあります。放置農地があったとしても、地主が売るつもりがなければ入手できません。

日本の地方においては、農地は先祖伝来のものという考えが根強くあるので、手放したがらない地主が多くいます。

地域の農地の情報は地元の不動産業者や就農支援センター、農業委員会が持っている場合が多くありますが、農地の仲介までしてくれるとは限りません。

就農支援機関などに農地取得の相談をしたら、地主へ交渉してくれることもあります。農業研修先の農家や農業法人から農地を紹介してもらうこともあります。

4.農機具

農業にはいろいろな農業用の道具や機械が必要になります。必要な種類は栽培する作物や栽培方法によって違ってきます。畑の作業であれば、畑を耕すためのトラクターや耕運機、補助的には、鎌や鍬、草刈り機も必要になります。

野菜であれば、収穫物を分別する自動選別機も必要になる場合があります。

ハウスの栽培であれば、ハウスの施設も用意しなければなりません。稲作であれば、田起こしをするためのトラクター、田植えのために土をならす代かき機、苗を植える田植え機が必要になります。

刈り取りと脱穀をするコンバインや乾燥機、もみすり機、精米機も必要になってきます。

最初から全部を準備するのは費用面など大変になります。効率を考えて、機械化したい部分などを考えて、必要に応じて、農機具を選択して、優先順位をつけて入手するようにします。

購入は、JA農協、農機具メーカーの販売店などになります。すべて購入しなくても、協同購入やリースということも可能です。