農地転用で広さを正確に知るには、測量が確実で信頼性が高い方法ですが、測量せずに面積を知る方法もあります。
土地登記簿などを確認することで、土地の面積を知ることができます。
また、地図を利用して、土地の大まかな面積を調べることができます。GoogleマップやYahoo地図などの地図アプリを使うことで、土地の大まかに面積を知ることができます。
これらの方法は、測量に比べて、正確性や信頼性が劣ることがあります。正確な面積を知るには、測量を行うことが望ましいです。
最後に、土地登記簿などで、調べる方法をご紹介します。
転用と農地の面積
農地の個人住宅への農地転用は、敷地合計で500平方メートルまでです。
農地転用で多いのは、個人の住宅を建てる計画です。転用面積は、敷地が500平方メートル以内に限られています。
1.500平方メートル以下の理由
農地法は、転用面積は「必要最小限の面積」としています。一般の住宅というのは、500平方メートルが妥当と当時、判断したと思われます。
一方で、農家住宅は、1000平方メートルまでとなっています。農家は、トラクターや耕運機などを保管したりする場所が必要になってくるためです。
事業用については、上限なしですが、事業となると他の法律で規制等が発生してきます。
農家住宅とは、市街化調整区域内に、農業に従事される人が建てる住宅のことです。 農業従事者かどうかは、耕作面積や農業従事日数を基準に判断されます。
2.500平方メートルまでの例外
実際に使うことができる面積である有効面積が500平方メートルに満たないとき、例えば法面や進入路で使えない場合は、有効面積から除外されます。
測量しなくても面積を知る方法
測量図は、専門家が測量した結果の図面です。個人が所有する土地の測量図は、土地家屋調査士が作成します。
隣地との境界を調査や測量をして、法務局へ登記できるのは、土地家屋調査士です。土地家屋調査士が測量した結果を図示した図面が測量図です。
測量図は、面積や形状が示されて、境界のポイント、辺長、求積の方法などが記載されています。方位や縮尺なども明示されます。
測量図の種類は、地積測量図、現況測量図、確定測量図があります。
1.地積測量図
登記所にある図面です。分筆や地積更正など、登記を申請する時に提出する図面です。登記所に保管されています。最寄りの法務局で、誰でも取得できます。インターネットでも取得できます。
2. 現況測量図
土地の現況を測定した図面です。
土地家屋調査士が現地の境界標、ブロック塀など、境界を調査、測量して、図面にしたものです。土地の売買では、現地の広さを測量することが必要になります。
建築確認の申請などで、よく使われます。
3.確定測量図
決まった境界を示した図面です。現況測量図を基に、隣接地所有者や国や自治体の公道所有
者と立会いをして、これで境界が確定されたものになります。
官民の境界も明確にしている信頼性の高い図面です。不動産取引では、必ず必要になってきます。